色々虎威 ゆるり

~IRO IRO TRY~

「村のパン屋」になった王様が教えてくれた、職業のこと

小さなプリンセスソフィアのお話に「パンやのおうさま」というのがあります。
このお話で思うことを、ちょこっとだけ。

あらすじ

ソフィアの父、ローランド国王は、とにかく毎日大忙し。
朝から晩まで、あれを決めたり、これを決めたり。
疲れて、夜、寝る前に「パン屋にでもなってノンビリ暮らしたい」とぼやく。
翌朝、めざめると、一家は村のパン屋に。
ドレスがないと騒ぐアンバーを他所に、せっかくだから楽しもうと、ローランドはのりのり。
が、そんなに簡単にはいかず、パン屋も大変だということを知る。
一方で、村人から、王様への感謝の声を耳にして、国王に戻ることを決意する。
パン屋になったきっかけを思い起こすと「パン屋にでもなって」とぼやいた場所に、魔法の鏡があったことを思い出し、鏡の前で、国王に戻る宣言をする。

というようなお話です。

パンやの おうさま

パンやの おうさま

 

隣の芝生は青く見える?

このブログを読んでいる人に、国王の経験者はいないと思いますが、地位も名誉も、そしてお金も、なんでも手に入るようなイメージがあります。
誰もがうらやむ生活を送っているに違いない、という印象があります。

これは、自身に国王の経験がないから思うことなのかもしれません。
実際に、ローランドは「のんびり暮らすこと」を望んでいます。
その一例が、村のパン屋さんだったということです。

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パン屋という仕事

お話の中にも出てきますが、パン屋も、そりゃもう忙しいでしょう。
国民の税金で暮らす王家と違い、生きていくためにパンを作り、そして売る必要があります。
まずければ、パンは売れません。
売れるパンを作るために、一生懸命になるわけです。

「むら~のパン屋のほぉぅが、たのぉしぃかぁらぁ~」と呑気に歌う父親に対して「そでもないよぉ~、いそがしぃよぉ~」と歌い返す、ソフィアとアンバー。

しれっと、パン屋さんという職業の大変さをフォローするディズニーらしい配慮を、垣間見た気がします。

国王も、パン屋さんも、仕事の難しさ、大変さに、差なんてない、ってことです。

学び

現在、IT業界に身を置いている自分ですが、もし、今の職業でないものに就くとしたら、何を望むか。
恐らく、ローランド国王と同じで、コンピューターと無縁の、アナログな世界に身を置いてみたい、少なくとも以前はそう考えてましたし、定年を迎えたら、そんな生活をしたいとも思ってました。

ただ、それは未知なる世界が故に、理想像が強く、少し甘く考えているんだろう、という事を「パンやのおうさま」が教えてくれたんだなあ、ということですね。
あらゆる業種、職種の人に、敬意を払いたいと思います。
(ただしブラックは除く)

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